お金と命
金の切れ目が命の切れ目、とでもいうのか。
2月7日京都新聞朝刊「困窮がん患者 生活費に」を読む。
つまりはお金がなくて治療が続けられない。売却するものも既にない。最後に残った生命保険を売ることで、なんとか命を繋ごう、ということだ。
どうして、この日本という国でこんな状況に陥ってしまうのか、そして、今後、こういった状況が増えるであろうと予測できるのか。
いわゆる3割負担、ということで、治療費の内、7割は保険からの支出となる。
また、治療費が大きな金額になる場合、高額療養費を利用することが出来れば、かなり安くなる。
それでも生活が破綻する。統計では肝がんは男性40歳代から60代が発症しやすいという。
いわゆる、家庭の大黒柱が罹りやすいわけだ。つまり、何年もの間、収入が激減すれば、たとえ三割でも支払うのが困難になる。また、保険料が支払えなくなれば、国保の場合、一年以上の滞納で全額負担になる。踏んだり蹴ったりである。
がんに罹るまで、何十年も一所懸命働いて、税金納めて、保険料納めて・・・、でも今は、お金がないし治療を受けられなくても、仕方がないなぁ、そんな諦めがつくのか。
病気でなくなる人のおよそ三割はがんによるものである。
とうてい、人ごとではない。
たかやすクリニック サイト http://www.takayasu-rokkomichi.com/
院長コラム 「台湾で考えたこと」を読む。
台湾では初診料の数百円を払えば原則自己負担なし、とある。いったい、日本はどうしてこんな国になってしまったのか。
どうして病気にかかっても安心して暮らせる国になり得なかったのか。
私たちはこんなにも老後の不安に怯えなければならないのか。
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