生保買い取り
がん患者の男性が生活費に困り、自分の生命保険をベンチャー企業に買い取って貰おうとしたのだけれど、保険会社に拒絶されたところから、訴訟。
一審、東京地裁で敗訴、今回の新聞記事の内容によると、東京高裁でも控訴を棄却されたとのこと。
つまりは、買い取り会社が不当に安い価格で保険を買い叩く。そんな、暴利行為を招くであろうことから棄却されたわけだ。
自由にすれば、間違いなく暴利行為が増えるだろう、企業と消費者のさまざまな問題を思えばまず間違いない。消費者金融しかりである。
しかし、ここで考えなければならないのはがん患者やその家族のことだ。「薬を買うお金が無いから死ぬしかない」
果たしてこの状況を看過して良いのか。
基本的人権だとか、最低限の生活を送る権利だとか、義務教育で習ったはずの事柄は一体どこへ行ってしまったのか。
自由にしてはならないというなら、それに代わる方策を用意するべきだ。少なくとも、この国は民主主義の国のはずなのだから。